謹んで新年のお慶びを申し上げます

AIの伸展により社会は今、いまだかつて見なかった程の加速性を帯びながら変化を続けています。これまでの歴史上において起きた大きな変化と同じく、技術的なものは自律的に変化を遂げていき、経済的なものもそれに即していくと思われますが、人々の心には取り残された部分が発生し、その結果生ずる不安や怖れを吸い取った政治が世界に広がっていっているように見受けられます。

民主主義国家における主権者たる私たち国民一人一人が、誤解・根拠のない噂話・流言・デマに流されることなく、検証された事実に基づき、中長期的な将来に対する見通しを立てて、異なる意見の持ち主との合意形成をはかっていくためには、各種のリテラシーや忍耐力やこの社会を形成するすべての人々の間における共感力が必要だと思われますが、それは何と困難なことでしょうか。

多様性と言う、正視すれば当然に存在するその事実にどう向き合うかで、分断がさらに進んで行くのか、さまざまな多様性の場面すなわちそれぞれの社会課題におけるインクルージョン(包摂)が起きて、自律的で自由な社会の崩壊を食い止めることができるのか、私たちは岐路に立っているように思います。

本年がみなさまにとって良い年でありますようにお祈りし、今年も当事務所一同へのご愛顧を賜りますようお願いを致しまして、新年のご挨拶とさせていただきます。

                          弁護士 石橋 伸子

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