新年のご挨拶

元旦に令和6年能登半島地震が発生し甚大な被害が発生しています。
厳しい年明けにあたり被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、今ここに生きる者としての道先を改めて考えております。

昨年、地元選出の国会議員の国会報告会に参加する機会がありました。文科省の政務官をつとめられた方で、不登校の増加等学校現場での困難な問題の実情やそれへの取り組みなど、貴重なお話を伺いました。その際、失われた30年から脱却するために文科省はどんな教育をしようとしているのか、その方向性への模索はあるのか、気になってきて尋ねてみました。「世界幸福度ランキング」で連続して首位を取り、教育分野でも世界的に高い評価を得ているフィンランド等諸外国へ調査団を派遣する等の活動がなされているのだろうかと思ったのでした。日本では年次が上がるごとに手を上げる子どもたちが減っていくという現状があり、日本の一斉授業には限界があると考えて「世界を見ておいで!」という企画で留学を官民で支援する制度があるということを教えていただきました(トビタテ!留学JAPAN)しかし個人留学を応援するだけでは、国は「国家百年の計」としての教育についての確固たる展望を持つことはできないのではないでしょうか。私たちは将来の確固たる方向性を示さない国で、これからの事業を、人生を、考えていかなければならないという現実を認識させられる経験でした。国に頼る姿勢は何も産み出さない、そのことを胸に事務所一同精進してまいります。

本年も当事務所をご愛顧いただきますようよろしくお願い申し上げます。

                                2024年1月 弁護士石橋伸子

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